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2010年3月

2010/03/30

きちんと転んだ

pig今日の出来事

今日はね、転んだんですよ。足首が固いのか弱いのか何なのか、平らな所でもよくつまずいたりこけたりするんですが、今日はしっかり転んでしまいました。ばっちりすりむいて流血です。
足元は舗装されていない道で、だからちゃんと足をおかないとと注意深く歩を進めたつもりだったのですが、あっと思った時には滑って左ひざを固い何かに打ちつけて、しばらく痛くて泣きました。
大人になって真面目に転ぶと、後からだんだんひどくなりますね。最初は普通に歩けたのに今は曲げるのも辛いです。
子供ってものすごく体が柔らかい。赤ちゃんが頭から転ぶのを見ると、大人になってあういうふうに転んだら、頸椎捻挫か骨折でとても無事ではいられないわ~と思いますね。
打ったところは赤く腫れて大臀筋まで痛いのですが不思議と体は楽で、いつもは若干の高さの違いを感じる左足も楽です。はは~ん、これは活元運動だったのかしら。
自分の体を自分で調整することを野口整体では活元運動といいます。寝返りとかねぞうがそうですね。
家の中で、いつもはそんなことないのにドアの取っ手に思い切り手をぶつけたりとか、わかってるのに熱いお鍋に指が触れてしまったりとか、お湯かけちゃうとか。
おっちょこちょいなのではないですよ。はっきりと気をつけなくちゃいけないってわかっているのに、なぜか思っていることと反対の行動をとるんですね。
そういう時は、ああこの指には今熱い刺激が必要だったんだとか、左手ぶつけたかったんだと思うことにしています。
今日も左膝下の骨をぶつける必要があったんだと思って、涙を拭きました。そうしたら転んだショックが和らぎました。
これから首を温めてお風呂に入ります。明日のダメージが軽減されるように。

首を温めるといえば、今月も指導室に行ったらまた同じ操法だったので何でだろうと思ったら、疲れが出るところは一生変わらないんですって。
病気になるのは生活習慣だけど、疲れ方はDNAだそうです。そういえば私の母も疲れるとよく首が辛くて頭が重いと言っていました。むむ~。
毎日お風呂に入る前に首を温めることが、一生続けなくてはいけない体のケアの仕方なのですよ。むむ~。
ではでは、タオル片手に入浴です。明日体のあちこちが痛くなっていませんように。

chick痛む足を引きずりお散歩しましたが、桜は満開までもう少しなので春全開になったら写真アップします。

2010/03/28

花冷え

雨が上がってこれから春本番かと思いきや、寒い日が続いています。
桜の満開時期はもうちょっと先になりそうで、嬉しいような残念なような。

pigある日の一枚

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冷たい雨に打たれてしょんぼりしていた駅の桜。雫に映っているのは私なのかちょっと気になります。それにしても蕾のピンクはとってもきれいな色。そういえば、桜の枝で染めるとピンクになるんですって。不思議。

pig昨日の出来事

今週も半日の土曜出勤だったので、まっすぐ家に帰るのはもったいないからどこかでお花見をしようと思っていました(ひとりでだけどね)。仕事は14時まででよかったのですが、気がついたら15分になっていて、慌てて退社。もっと暖かくなると思って薄着で来たのですが、外へ出たら風も冷たく肌寒くて、さらにショボン。うぅ~、どうしよう。お腹もすいたし、帰ろっかな・・・。最寄り駅まで15分くらい歩くので、その間に決めればいいやと思ったのですが、突然「そうだ名古屋城へ行こう!」とひらめいて、地下鉄に乗り込みました。アナウンスで案内があった市役所前で下車。ご親切に教えてくれてありがとう。名古屋市役所の建物、わりと好きです。石垣を見つつぐるっと遠回りして大手二之門へ。後でパンフレット見たら、もちょっと先に正門があったので、そっちから入ればよかった。今年は名古屋城開府400年でいろんなイベントがあるらしく、そのひとつがこれ。

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尾張の武将に扮したメンズと記念写真が撮れるらしいですよ。撮影時間は終わっていたらしいのですが、まだまだ列は続いて大盛況でした。
で、肝心の桜ですが、城内は思ったよりも咲いていなかった(場所が分からなかっただけ?)

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天守閣をバックにここで一枚。3時を過ぎてもたくさんの人で溢れていて、うぅ~、日を改めるかと思いつつ進んでいくと、本丸御殿復元工事現場の見学看板が。やや、これは覗いてみねばと、手渡されたヘルメットを被り階段を上がりました。天守閣の前の白い囲いの中でやってます。

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もちょっと工事が進んだらタモリ倶楽部で作業に参加しに来そうなかんじ。2018年に完成予定で、空襲で焼失する前の姿を忠実に復元するようです。京都の二条城と並ぶ国宝だったんだって。

天守閣にも登りかけてひとつめの展示室を覗いてみましたが、いかんせん人が多く階段も行列なので、やっぱり日を改めることにして退城。来月頭から狩野派の特別展があるようなので、絢爛豪華な襖絵を見に来ようかな。展示室ちょろっと見ただけでも「ザ・ゴールド」な世界でした。金運上がるように金に親しまねば。

岡崎に戻って、乙川沿いを散歩。
一部満開なところがあって、パチリ。もちょっと良い構図にしたかったのですが、河川敷が臨時駐車場になっていて風情がないの。そこを外したら何だか遠近感がでませんでした。

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次のお休み、火曜には良い一枚を撮ってきたいです。


pig今日の一品

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近くのスーパーのPB商品のカレーうどんなんですが、開けた瞬間ちょっと引きました。カレーうどんだからカレールーが入っていておかしくないんですけれど、む~、何か違うのでは・・・と感じるのは私だけでしょうか。

pig今日の一冊

なみだの陸上部 (1) (集英社文庫―コミック版) なみだの陸上部 (1) (集英社文庫―コミック版)

著者:高橋 由佳利
販売元:集英社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

今日は穂の国豊橋の第一回ハーフマラソンが行われて、うちのだんなさんは会社の強制参加で走ってきました。マラソンといえばこの漫画(表紙はハイジャンプですが、走る話です)。高校生の頃読んで、懐かしくて大人になってから買いました。昔の漫画が文庫版で復活しはじめた頃、ああ企画しているのは私と同世代の人達なんだなあと思いましたね。好きだった作品ばかりだったから。

2010/03/25

雨あがる

火曜からの雨が今日の夕方やっと上がりました。
明日から岡崎の桜祭りなので、冷たい雨の中、河川敷では朝から屋台の設営をしているのが見えました。週末にはたくさんの人が来るのかな。こちらの屋台は関東と違うのかな(これが一番気になる)。

pig今日の出来事

通勤で降りる名鉄の駅の改札の中にお土産屋さんがあって、その店先に名鉄のガチャガチャがあるのを職場のお仲間に教えてもらって、さっそく今日の出勤時に一個チャレンジ。名鉄本線の7つの駅名のストラップにそこの名物のちっちゃなフィギュアが付いていて、ゲットしたのは名古屋駅&ちびシャチホコ。手が滑って床に転がってしまったのですが、中味をちらっと見ただけでバッグにしまい、お昼休憩のときによく見たら、胸ビレが折れているのが判明。えー、固いケースに入っているし、落ちた衝動で壊れたとは思えないので、帰りにお店の男の子に言ってみたところ、料金返してくれました。で、も一回チャレンジ。目指すは鶏手羽(金山か?)かあん巻き(知立)。じゃーん、と取り出してみると、何とまたもやシャチホコ。今度はどこも折れていませんでしたが、7種類あるのに、何で二回とも名古屋駅・・・。ちなみに教えてくれた彼女は神宮前のひつまぶしでした。うう、7種全部揃うまでやる!と堂々の無駄遣い宣言。っとと、いかんですね。それはいかんよ。時折どこかの駅で見かけたらチャレンジして、全種揃ったら写真に撮ってアップします。って誰も楽しみにしないか。

pig連載小説「リサイクル」(13)

その日朝から絵里は苛立っていた。華奈は食事の途中で飽きて遊び始め、祐介は好きなものだけを食べて皿の上を散らかしている。
だがそれはいつものことだった。絵里を苛立たせているのは、恭介への劣等感である。
金曜の食事会で華奈が見知らぬ婦人に話しかけたことを、絵里はいつまでも責めた。私が言わせたわけではないと無意識に夫へ訴えたかったのかもしれない。
華奈はいつもそうするように、ちょっと首をすくめて「ごめんなさい」と謝るが、その後に聞こえないため息が混じっているように思えて、更に絵里を激昂させた。
「ちゃんとママの言うこと聞いてるの? もう、お願いだからママに恥をかかせないでちょうだい」
そう言って新しく来た料理を皿に取り分けようとした時、恭介が静かに箸を置いた。
「何か飲み物頼む?」
祐介へ皿を渡しながら夫に尋ねると、「もういい加減にしろよ」と抑揚のない言葉が返ってきた。心臓に冷水を浴びせられたように、絵里は体がすくんだ。
「だって…」膝のナプキンをギュッと握る。
「誰もお前を責めていないし、華奈だって反省して次は気をつける。それでいいじゃないか」
穏やかに夫は言うが、だからこそ絵里はその本心を探ってしまう。
本当はもっと怒っているのではないか、今日の食事会も嫌々来たのではないか、そしていつも同じ不安に行き着く。私との結婚を後悔しているのではないか。
絵里がそう考えるには訳があった。
付き合うきっかけも、結婚への段取りも、全て絵里が先導していたからである。大学3年の春、同じゼミで恭介を見た。窓辺の席でひとり、厚い文庫本を読み耽っていた。
地味な人。
それが最初の印象だった。活発で華やかな絵里の周りには男女を問わず人が集まり、グループで行動するのが常だった。
教授が来るまで絵里の席に集まり騒ぐなか、夫はいつも静かに本を読んでいた。ゼミの回数を重ねるごとに、彼の真面目さや教授と親しげに話す大人びた姿に心が惹かれた。他の授業でも彼の姿を探すようになった。
夏休みを前に絵里は思いきって声をかけた。気になったまま過ごすには、後期が始まるまでの2ヶ月は長すぎた。
「いいよ」と彼は言った。大学を卒業後、夫は証券会社へ、絵里は大学院へ進んだ。特に深く勉強したいテーマがあるわけでなく、社会へ出る猶予期間を延ばす目的だった。両親も嫁に行くまでのんびりすればいいと、就職は特に望んでいないようだった。
時間がある絵里には、仕事で忙しく週末に会うのもままならない恭介が心配で仕方なかった。
職場の誰かが誘いをかけないか、本当は仕事というのは嘘ではないか。自分から動かなければ、このまま会えなくなってしまうのではないかと不安だった。
修士論文を提出した後、絵里は恭介を両親に会わせた。「ちゃんと紹介しておきたいから」と彼を家に呼んだのは嘘で、両親から結婚の話を出してもらうつもりだった。「やだ、お父さん、気が早いわよ」と照れたのは演技だと見抜かれなかっただろうか。
駅まで恭介を送りながらせっかちな両親を詫びると、恭介はまた「いいよ」と言った。
夫はいつも優しく「いいよ」と答えてくれる。しかし一度も彼の気持ちを絵里に伝えてくれたことはなかった。
「いいよ」とは、君が好きだから「いいよ」なのか、どっちでも「いいよ」なのか、絵里には確かな自信が持てなかった。
常に夫の背中を追いかけてきた。不安と猜疑心の中で。恭介に出会うまで自信に満ち溢れていた絵里だが、彼のストイックさを知れば知るほど、何か自分が愚かに思えていつしか恭介に劣等感を抱くようになった。

2010/03/24

先取りの桜

デジカメ画像アップできました。22日のお出かけ写真です。

岡崎市内に「奥山田のしだれ桜」という名木があって、満開とのことなのでバスに乗って見に行ってきました。

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普通の住宅街をぬけた畑沿いの林にありました。天然記念物に指定されていて、1300年ほど前に持統天皇がお手植になったと伝えられているそうです。

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斜面の狭いところにあるので、近くではうまく全体像が撮れずこれは一部ですが、桜は若い木よりも樹齢が長い方が妖艶さがあるような気がします。夜間ライトアップされているそうですが、裏は山だし樹齢1300年(らしい)だし、青空のもとで見た方が良い気がしました。斜面を登ってちょっと上から眺めていると、おじいさんが「大木って言うんで来てみたけど、思ったほどじゃないね」と話しかけてきて、熱田神宮の楠くらいあるかと思ったそうです。うーん、あの楠くらいの大きさの桜はまずないよと思いましたけど。「2人で抱えられそうじゃね」というので「そうですねー、そんなに太くはないけど、樹齢は古いみたいですよ。持統天皇が植えたらしいですから」と答えたら、「え? どこに書いとった?」といきなりの食い付きでちょっとびっくりしましたが、桜の前の案内板を教えたところ、「じゃあ見て帰らんと」と急な斜面を下って、熱心にメモをとっておられました。

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ちょっと遠くから見た方がこんもり見えるのが不思議。近くでは枝一本一本の間が広くて、そんなに花は密集していなかったんですけれどね。前の日はとっても風が強かったのですが全然散っていなくて、ちょうどいい花の盛りを見れました。

帰りは岡崎公園へ。家康タイムまであと5分だったので、バス停から走って間に合いました。今日もたくさんのギャラリーに囲まれ、拍手をもらっていました。よかったよかった。

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乙川を囲むこの景色が大好きで、ここを通るたびにほっとします。川の両岸の桜並木が満開になったらまた写真を載せますね。

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どの木も3~4分咲きくらいでしょうか。蕾がピンク色なのが可愛い。強い風にブンブンゆらされても健気に咲いています。

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青空と桜。「とにかく頑張ってみよう」という気持ちになるのは私だけでしょうか。毎年桜を見ると、「ああ、この一年何にも進歩がなかった」と自分を責めるのが常でしたが、今年はネガティヴにならず明るい春を迎えています。わりとすごい変化かも。

週末はお天気回復するようですが、見頃はもう少し先になるかも。30日火曜も休みなので、その日がちょうどいい頃合いだと嬉しいな~。
家の近所の愛環線沿いも含め桜並木がいくつかあるので、万歩計下げてまわる予定。

奥山田しだれ桜 http://okazaki-kanko.jp/schedule/okuyamada.htm

夢の風景

おととい満開のしだれ桜をを見にでかけて、デジカメで撮ってきたのですが、アップするのに少々手間取っておりまして、今日は写真なしでいきます。夜に更新できたらするつもりではいます。

今日は夢のお話。眠っているときに見る夢ね。
目が覚めても、ずーっと覚えてる夢ってありませんか?
好きな人が出てきたりすると、結構覚えていると思いますが、私は風景が多くて、しかも複数の夢を何回も繰り返し見るんです。そのうちのひとつは、自由が丘という設定なのですが、実際とは全然ちがって、畑とかあるような昔の風景です。また見ているのは自分でもわかっているようで、「この前はこっちが近道だったけど、はて、 ちょっと違ってるみたい」って夢の中で考えているんですね。
また別の夢にはホテルがでてくるのですが、屋根が土手みたいになって自然に溶け込むような造りで、これは10年くらい前に行った新美南吉記念館がモデルと思われます。

昔から私の夢はカラーでストーリーがあって、夢日記をつけたらとっても面白そうだなと思ってはいるのですが、朝起きてすぐ、忘れないうちにノートに記すということは、私の性格からいってまず続かない。基礎体温表も満足につけられないので。

夢は記憶の整理というのは本当で、けっこうその日の出来事が関係していたりしますよ。

面白い夢を映像化出来たらな〜と考えたりします。

2010/03/20

蒔絵!蒔絵!蒔絵!

pig今日の出来事

仕事が13時までの今日は、職場から近い徳川美術館に行こうと予定していて、テクテクテクテク行ってきました。電車に乗っている時間よりも、歩いている時間が断然長かったのでテクテクお出かけです。
お目当ては特別展の尾張徳川家のお雛様。お姫様のお雛様(ややこしいですが)はどのくらい豪華なのか見てみたかったのです。
JR大曽根駅から1キロほど歩いて、徳川園の入り口に到着。ややっ、結構混んでますね。入ってすぐの池のまわりを主に家族連れが歩いてます。子供元気だな~。キャッキャいいながら駆けています。お庭ゆっくり見て回りたいけれど、まずは美術館目指して進みます。
最初の展示室の自動ドアが開くと、正面に具足飾りがバーンと鎮座しています。刀もありますが、私的には先日の家康館の刀剣展にあった物の方が好きでした。ここはざっと見ていけばいいかなと反対側の展示品に足を進めると、ややっ、ま、蒔絵なり! 
そうか大名道具に蒔絵は当然。これはうっかりしておりました、はは~っと心で平身低頭。私、蒔絵が大好きなのです。南青山の根津美術館で見て、その繊細さにすっかり心を奪われてしまいました。
さすが徳川御三家筆頭の品々とあって、馬にお水をあげる際に使う柄杓も蒔絵でございます。朱の地に金で葵の御紋と唐草模様が施されて、とても姿がいい。下品でないあでやかさです。そしてこの品を皮切りにめくるめく蒔絵ワールドが展開いたしまして、美術館を出るころには髪の先まで満たされたのでした。

中でも、国宝の初音の調度の1品と、特別展の中の菊折枝蒔絵雛道具はいくら見ていても飽きなくて、本当に目の保養といいますか、目が喜んでいる感覚がしました。
初音の調度は1品しか展示されていなくて「あれ、たしかここの目玉な物のはずなのに・・・?」と思って係りの人に訊ねたら、常設には出しておらず、今年秋の特別展で大々的にお見せしますとのこと。常設も時折入れ替わりがあり、たまたま今回1品入っていたそうで、見られてラッキーだったようです。
国宝の蒔絵は、とにかく細かいんです、細工が。細かい技工だから細工なんで当たり前ですけど。繊細だけどしっかりしていて、見れば見るほどいろいろな模様が浮き上がってくるんですね、不思議なことに。
雛道具も小さいのに手がこんでいて、あまりの興奮にショーケースのガラスが鼻息でくもってしまいました。終始フガフガしっぱなしだったので。特に感服したのがお香のセット。お香入れとかたぶん高さ5センチもないと思うのですが、ちゃんと3段重ねになって絵柄が合わさるようになっているのですよ。
雛道具以外でも、化粧道具の今でいうブラシの柄も細くなればなるほど細工が施されて、小さくなればなるほど技術が密集しているような気がしました。
職人の美学はそこにあるのかなと。小さいものほど凝る。
それは雛道具の貝合わせにも感じて、単純な模様や記号ではなくひとつひとつが立派な絵画になっているのですよ。人物や花に至るまで、きっちり描かれているんです、貝殻の裏に。

何だかね、今日も勉強しました。
大と小というのはこのところのテーマで、前に書いた足りない恐怖症もそうなんですが、「満たされるにはたくさん必要」という概念を抜本的に改革しないと(使い古した言葉ですが)いけないのですよ、私は。それがこちらへ来た意味なのではないかと思い始めています。もちろん太陽の話もそうなのですが(実際今年は体調が良く、春がこんなに待ち遠しく思えることに驚いています)。今日はまだうまくまとまりませんが、小さなものにこそ凝るという美的感覚は、とても重要なことに感じました。

とにもかくにも今日は、蒔絵をお腹いっぱい見られた興奮を書きたかったのです(共感してくださる方はほぼいないかと思われますが・・・)。
前回の旅行のテーマは「京都B級グルメ&天台宗を巡る」だったので、次回は「蒔絵三昧」にして、素晴らしい品があるところを訪ねてみたいと思いました。あ、このタイトル「boo-travel」は旅行プランも提案しようと思ってつけました。引っ越しの混乱でどこに保管したのかメモリーカードが見当たらないのですが、今まで行った旅先の写真と日程をのせて、行ってみたいけど自分で計画するには面倒な方の参考になればと思っています。

やりたいことは盛りだくさん、ちょっとずつ進めてまいりますので、小説も含め長い目見ていただければと思う次第でございます。

徳川美術館 http://www.tokugawa-art-museum.jp/

徳川園    http://www.tokugawaen.city.nagoya.jp/

2010/03/18

イノダコーヒのハムサンド

岡崎公園の桜が開花したようです。観光協会のHPにのっていました。
いつも乗る駅の蕾はもうちょっとといった感じでしたが、咲き始めたらあっというまに景色が変わるのでしょう。ちなみに岡崎の桜祭りは3月26日からです。桜の名所100選に入っています。満開になるのが楽しみ。
岡崎観光協会  http://okazaki-kanko.jp/top.htm

京都イノダコーヒから、今年も春のスペシャルコーヒーが出ていたのでオンラインショップで購入。昨日届きました。一緒にお気に入りのアフリカンブレンドなどなど細々頼んで、しばらくはコーヒー三昧です。って飲むのはほとんどだんなさん。私はどうやったらもっと美味しく淹れられるか、毎回あれこれ試してみるのが楽しい。

昨年京都に5日ほど滞在した時、本店に行ってゆっくりしてきました。中でも印象深かったのが、ハムサンド。値段がね、高いんですよ。ハムのサンドイッチなのに。他のものよりも高い。特別なハムを使っているようなのはメニューでちらっと見たのですが、ハムサンドに1000円以上は、ねぇ・・・と関心なし。ところが、隣の席の中年の方男女三人組の行動に事態は一変します。彼らはお腹がすいていたらしく、お茶というよりはしっかり食べるといった感じで、いろいろオーダーしていました。で、何かを一口食べるなり、ちょっとざわめいて「すみませ~ん!」ってボーイさんを呼んだのです。なんだろ、クレーム? けっこう派手な方たちなので、何事か騒ぎ立てるのかしらん、とちょっと煙たげな眼で見ていたのですが、彼女の口から出たのは「ハムサンドもう一つ追加!」 ええっ! 一口食べて即追加って、どんだけすごいハムサンドなの? と興味津々でしたが、残念ながら錦市場の八百屋さんでランチをたらふく食べたばかり。うう~ん、入る余地がない。でもすっごい気になるぅ~。ちらちらテーブルをのぞき見たいのですが、背中で見えない。
その時は泣く泣く(というのはオーバーだけど)あきらめて、夕方だんなさんと合流。ちょっと小腹が空いたとのことなので、「じゃあイノダコーヒでハムサンド食べて!」と無理やり引っ張って再来店。「お腹すいてるからいいけど・・・、なんでハムサンド?」と彼はアラビアの真珠をすすります。そこへ来ました、問題の品。このハムサンドに果たしてどんな魅力があるの? 「じゃあ、いただきます」と一口噛んだ彼は、とたんに「うまっ!」  ええっ! あの三人組と同じリアクション? 「食べてみな、とにかく食べてみなよ」と勧めるので、私も一口。で「うまっ!」 そこで初めて昼間の三人組の驚きを理解できたのでした。美味しいものを教えてくれてありがとう。
ちなみにこのボンレスハム、1本(1kg)6500円します。100グラム650円ですね。さすがのハムの人もびっくりです。でもね、美味しいの。あえて細かい説明はいたしません。一口食べた時の衝撃を味わってほしいので。イノダコーヒに行く機会があれば、ハムサンド是非お試しください。

イノダコーヒ ウェブサイト http://www.inoda-coffee.co.jp/ 

chickおわび:小説なかなか進まず、すみません。

2010/03/15

必死

ゆうべ、記事を書いて保存する前にちょっとチェックと思って確認をクリックしたら、まさかのサーバー混雑中にてフリーズ。書いたものは全部とんでしまいましたcrying
というわけで今日は二日分。

pig昨日のブランチ

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超熟のイングリッシュマフィンにブロッコリーとソーセージ、とろけるチーズをのせてオーブントースターへ。「しあわせのしずく」のぴんきーさんちで見て一目ぼれした「三ノ輪2丁目ネルドリッパー」で淹れたコーヒーと。ポットの敷き板はウール教室のお仲間からいただいたもの。おうちの白樺の木でご主人が作ってくれたそうで、お名前の焼印が押してあります。大きさもちょうど良くてとても気に入ってます。

pig今日の一品

美味しさの極めつけのネルドリップです。小泉硝子製作所 三ノ輪2丁目ネルドリッパー(5人用) 美味しさの極めつけのネルドリップです。小泉硝子製作所 三ノ輪2丁目ネルドリッパー(5人用)

販売元:ホームカフェショップ
楽天市場で詳細を確認する

とにかく姿がいい。そこにあるだけで気持ちがほぐれます。ネルで淹れると口当たりがまろやかになるとわたしは思います。丁寧に淹れると本当に美味しい。教えてくれたピンキーさんどうもありがとうhappy02

pig昨日から今日の出来事

昨日は朝から「春だっ!」という陽気で、ベランダから見える桜を確かめようと散策に出ました。愛知環状線沿いに歩いて行くと、線路の向こう側に桜並木。トンネルをくぐって土手に上がると、咲いてます、咲いてます。

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これは寒桜(だったかな)。他にも河津桜に富士桜、十月桜も。十月桜は白くって初めて見たかも。メジロが数羽忙しく飛び回って蜜を吸っていました。
携帯の画像が最近急に粗くなって綺麗に載せられないのが残念bearing。もうすぐデジカメが戻ってくるので、桜本番にはちゃんとした写真をアップします。
咲いていたのは結構な数があるうちの数本。いろんな種類の桜が並んでいるので、満開になるのが楽しみです。
立ち止まって眺めていたら、中学生くらいの男の子がちょっと面白くなさげに歩いてきて、携帯で桜の写真を撮ると逃げるように帰って行ってしまいました。彼女にでも送ってあげるのかな。こちらを気にしているふうだったので、気恥ずかしかったのかも。

その後はいつもの岡崎公園へ。時計を見ると半少し前なので家康待ち。時計台の向こうで柴犬を連れたおばさまが。ワンちゃんに水を飲ませたいらしく前足を水場に乗せようとするのですが、そりゃ嫌がるよね。柴ちゃんは飲みたそうに見上げて、でもっておばさまはまた前足持って。って、見ててもどかしいっ! 片手に汲んでなめさせてあげなよ~。その後しばらく姿を消していたので、どこかで飲ませてあげたのかな。と思ったら、戻ってきて、時計台の前で柴ちゃんと記念撮影。柴ちゃんはくたびれて寝そべってました。その時「ポンポンポンポンッ」と鼓の音がしてからくりが開き、やや!っと立ち上がる彼(おじいちゃん柴でした)。首をかしげて見上げる様子が可愛らしかった。

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真ん中あたりにいるんですけど、わかりにくい・・・。お天気がいい日曜でしかも大安(は関係ないか)なので、大勢のギャラリー。舞い終わると拍手が起きました。良かったね~、家康。

「刀剣展」というノボリに魅かれて、隣の家康館へ。建物はそれほど大きくないので、ちょろっと飾ってあるくらいでしょと思って入ったら、あらびっくり。地下一階に家康の一生と三河の歴史がみっちり。ざっとまわっただけで1時間。ひとつひとつじっくり見て読んで眺めたら2・3時間は経ちそうです。天下分け目の関ヶ原の戦いはジオラマになっていて、どこにどの軍がいて、どのように戦いが展開したかがわかりやすくできていました。

桶狭間の戦いで今川義元が敗れ、岡崎の大樹寺に逃げ帰ってきた当時19歳の家康は、前途を悲観して先祖の墓の前で自害しようと覚悟しましたが、この寺の住職に「厭離穢土、欣求浄土」と諭されます。戦乱を鎮め平和な世にするのがあなたの役目だ、と。これ以降家康はこの言葉を旗印に戦いを続けるのですが、このお話を知らなかった私はいたく感銘を受けまして、明日大樹寺へ行こうと決めたのでした。

それで今日お参りに。東岡崎からバスで15分くらい。このお寺には徳川歴代将軍の等身大の位牌が安置されているのです。400円の拝観料を払うと、「今からテープを流しますので、本尊の前の椅子に腰かけてください」とのこと。上に記した「厭離穢土、欣求浄土」にまつわるお話が語られました。ぺったぺったと廊下をあるいて、順路の通り襖絵の展示室を見てから位牌の間へ。家康は159センチだったそうで、机くらいの高さの台に御位牌が鎮座していますから見上げる高さになります。で、驚いたのが、5代綱吉の位牌。すごくちっちゃい。最初等身大ということが頭から抜けていたので、「生類憐みの令とか出して嫌われてたから、大きく作ってもらえなかったんだ」と思ったのですが、いや違う。等身大ってことは、小さい人だったんだよ。124センチ。もしかしたら自分が小さかったから、もっと小さな生き物に優しかったのかなあと思ったりしました。よくよく見たら綱吉の頃には大火があったり富士山噴火したり、大変な時期だったよう。綱吉のイメージがちょっと変わりました。

昨日試しに覗くだけと思って入った家康館でしたが、出る頃には「やっぱりちゃんと家康のことを知ろう」と決めていました。そしてそれは今なのだと思って大樹寺に行って、帰りに初めて歴史小説を買いました。

家康館で見た家康を含む三河武士の生き様と、前日にたまたま見たNHKの番組の感想が重なって、それは「必死」という言葉なのですが、今はどこかでそれを疎んじているような気がして。もちろん私も含めて。必死とは死を決することで、もうぎりっぎりのところで全力を注ぐ姿勢で、そういうのはスポーツなら違和感がないから、みんなオリンピックに夢中になるのかなと思ったり。真央ちゃんの涙に皆がもらい泣きしたのは、彼女の必死さが伝わったからで、例えばスノボの国母に対しては絶対持たない感情だったでしょう。ふだんは国母の服装みたいにゆるーく生きるのを善しとしているのに。
皆、必死になれるものを持ちたいのに、必死になることには抵抗がある。「何必死になってんの?」ってまわりに見られたくない。

全力を注ぐということは、出し切って空になれるということです。空になったらそこには新鮮で綺麗な水が入れられる。常に6割ぐらいしか注がなかったら、残りの4割は残り続けて濁ったり生ぬるくなったり、継ぎ足しても100%新しくない。
そうか、私が感じていたイライラは残った水の生温かさなのかもしれません。常に清冽な清水を体に取り込みたいのに、そうしない自分へのいら立ち。

家康の遺訓も読めば読むほど、書かれているのは私にかけているもの。なので遺訓が書いてある湯呑を買ってもらいました。

人の一生は重荷を負うて遠き道を行くが如し急ぐべからず
不自由を常と思えば不足なし
心に望み起らば困窮したるときを思ひ出すべし
堪忍は無事長久の基
怒りは敵と思え
勝つことばかり知りて負くることを知らざれば
害その身に至る
己を責めて人を責むるな
及ばざるは過ぎたるより勝れり

明日からサブタイトルを「必死人生全速力日誌」に変えます。
というのは冗談ですが、必死になれるということは、胸を張って「私にはこれがあります」と言えることなのかもしれません。みんな真央ちゃんを応援するのは、そこに自分の憧れがあるからじゃないのかな。一所懸命打ち込めるもの、必死になれるものが彼女にはあるから。
なんか話がバラバラなような気もしますが、二日間で考えたことでした。

pig今日の一冊

徳川家康(1) (山岡荘八歴史文庫) 徳川家康(1) (山岡荘八歴史文庫)

著者:山岡 荘八
販売元:講談社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

全26巻なんですね。1冊が厚いからひと月2冊として1年かかりますが、本日スタートしました。今日は1と2を購入。大人買いで一気に揃えてしまうと並んでる満足感で読まなそうな気がして、地道に進めることにしました。最初の数ページでもう面白い。週1冊ペースで読めても半年。しばらくは本に困らなそうです。

2010/03/13

時は来る

pig昨日の出来事

最寄りの岡崎公園前駅の下りホームにあがっていくと、桜並木の枝が手の届くところにあります。二日ぶりに見たら数日寒かったのにもかかわらず蕾が大きくなっていて、茶色の皮を脱いで萌黄色になっていました。あとは開くのを待つばかりで、ひとつくらい間違って咲いちゃってるんじゃないのと探してみましたが、さすがにありませんでしたね。やはり。期待しちゃってごめんなさい。次に駅に行くのは火曜日なので、まただいぶ成長しているんだろうな。
植物って、自然って立派だなと思います。育てていると尚更感心しきりで。土と水だけでどうしてあんなにきれいな色を出せるんだろう。人間は一日や二日食べられないだけで大騒ぎ。寒い時期は死んだように見えるけれど、栄養の摂取・排泄のサイクルが間違いなく機能しています。人間は摂取・排泄機能の点だけでも植物に劣りますね。劣るなんて言うと目を三角にする方もいるかもしれませんが、生命の一番の基本機能がうまく働かないのは生命体として死活問題です。通常なら淘汰されてしまいます。 
どれだけの道具と技術をもってしても、人間は自然に到底敵わないのです。自然界の一員としての生存能力は低いと思うのですよ。だから生き残る手段として知恵を出せるようになった。そう考えると科学は本来、荒野に裸ん坊では心もとない人間を補足するための手段であると思うのですが、もう補足の域を超え主要となっている今では、たとえ間違っていようともとにかく突き進むしかないのでしょうけれどね。(嫌味ではなくもう引き返せないのは明らかなので。だから私は「ストップ温暖化」を冷ややかな目で見ています)
一個の生命体としての人間の能力ってどうなのよ、というのをテーマに「植物未満」という小説を書きたいとプロットを練ってみたりしたのですが、もちょっと勉強してじっくり取り組む心づもりでおります。

自然界といえば、先日鶴岡八幡宮の大銀杏が倒れてしまった件。ニュースで見て驚きました。鎌倉に良く出かけた時期があって、何度も姿を拝ませていただいたので、残念な気持ちとお疲れ様でしたという感謝。倒れたのが誰もいない早朝。参拝客に怪我のないような時間で、夜中ではなく4時半前後というのが、神様が「お疲れ様」と背中を(木に背中があるかはわかりませんが)押したのかなと思いました。当日が荒れた天候だったとはいえ、長い歴史の中ではもっと強い風や大雪や大雨の日があったでしょうし、気象条件のみで倒れてしまったのではないでしょう。
時は来るんだと思いました。100年でも1000年でもその時は来るんだなあと。
横たわっている大きな姿を見て、その根や枝から、あの階段脇に佇んでいた長い時間が陽炎のように立ち昇っていく気がしました。幹に蓄積していた長い長い時間が。

私が思った「時が来る」とは、終わりという意味ばかりではなく、待ちわびたその瞬間ということも含んでいて、それはつまり夢が叶うことだったりするのですが、「その時」が来ることを自分では信じていなかったのかもしれないなあと思いましたね。大銀杏の話と逆じゃないのと思われるかもしれませんが、「時」とは「想像はしてみるけれど実感としては捉えられない未来」のことで、その意味では大銀杏の寿命が尽きることと私の夢が叶うことは同じです。だからあの倒れた姿を見て「想像はしてみるけれど実感としては捉えられない未来」に到達したことを目の当たりにして、意識を改めたのですね。漠然と抱える未来よりも、よりリアルなイメージを持つ方が実現するというのは定説ですが、今回のことで私のリアルは偽物だったのだと思い知らされました。
あの倒れた大銀杏がリアルなのです。バーチャルばかりが溢れる世の中に、身をもってリアルを教えてくれた。その感謝を大銀杏にお伝えしたいと思います。二礼二拍手一礼。

pig今日の一冊

ケーク・サレ&パウンドケーキ ケーク・サレ&パウンドケーキ

著者:三宅 郁美
販売元:日東書院本社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

料理はいつも目分量なので、きちんと量らないときちんと出来上がらないお菓子はほとんど作りません。でも、時間があるときに何かゆっくり作ってみたい。そう思って本屋でいろいろ探していて、この本を見つけました。ケーク・サレとは塩味のケーキのこと。フランスでは普通に食べているそう。基本材料がシンプルなうえ、ボール一つで作れるのでとても簡単そうです(まだ作っていないのね)。オリジナルレシピでお持たせにできたら素敵。去年の11月に出版されたまだ新しい本です。ケーク・サレってまだそんなに一般化していないと思うのですが、近いうちにブレイクするでしょう、というくらい楽しいケーキです。「自分で作るお持たせの品」とか言って、はなまるマーケットなんかで取り上げそうな。あれ、ひょっとしてもうブレイクしてます? 私の知る限りではまだなんですけれど。
試作して上手にできたらアップしますね。

pig連載小説「リサイクル」(12)

支払いを済ませ店を出て、誰かが追いかけてくるような気配に淑江は振り向いた。見ると先程の母親が顔を少し紅潮させて立っている。
「あら、私、落し物でもしたかしら」
慌ててバッグやコートを探る。
「いえ、そうじゃなんです。あの、一言お詫びをと思って」
そういって彼女は綺麗な眉をしかめ「本当に娘が失礼なことを申しまして、すみませんでした」と頭を下げた。
「いやだわ、ちょっと、そんなことしないでちょうだい」
淑江は彼女の背中に手を置き、顔を上げさせようとした。
「気にしてなんていないわよ。あのお譲ちゃんにはそう見えたのね。実際私は今ひとりだし、素敵なご家族だなって眺めていたのよ」
きっちりとした夜会巻きの髪を撫でつけながら母親は顔を上げ、
「今日はあの子の誕生日でして、はしゃいでいるせいもあったかと思うのですが・・・」
と言い訳のように付け足した。
「あら、お誕生日なの。それはおめでとう。お幾つになられたの? 」
「はい。三つになりました」
「三歳? ずいぶんしっかりしたお嬢さんね。先が楽しみよ」
そう言うと母親はやっと表情を和らげ「おませさんで困っちゃいます」と笑った。
「叱らないであげて。せっかくの楽しいお食事なのに、かえって気を遣わせちゃってごめんなさいね」
彼女の肩を叩き、淑江はエレベーターへと向かった。開いた扉に乗りこんで振り向くと、母親はまだ入り口で淑江を見送っていた。笑顔で手を振りながら扉が閉まるのを待つ。
「あの子のためじゃなく、自分のために謝っていたわね」
眼下に広がる街の灯りを眺めながら、そう呟いた。
誕生日だというのにあの少女には悪いことをしてしまった。心の中まで見えているかのような澄んだ瞳だった。そう、寂しかったのかもしれない。いや、事実寂しいのだろう。あの子にはそれが伝わった。寂しさと嫉妬。
「子供に嘘はつけないのね」
夫婦に子供は授からなかった。定年後の生活を見越してこの街の分譲計画に乗った。
ごく平凡に慎ましく暮らせば、何の不安もない老後が送れるはずだった。
「この街に来たことが間違いだったのよ」
静かに開いた扉をくぐり、淑江はまた孤独へと帰って行った。

chick昨日の(11)は最初にアップした後、22時頃書き足しましのでご確認ください。

2010/03/12

今日は小説だけ

pig連載小説「リサイクル」(11)

警察へは何の届け出もせず、淑江は黙って街を出た。夫の同僚やその家族が心配し、あれこれと考えてくれた案も断った。誰も信じられないのが正直な気持ちだった。あの日の朝まで誰も夫の解雇を知らなかった、監査で赤札がでるようなことは思い当たらない、いつも一番に出勤しているのにその形跡はなかったと皆首を傾げ、慰めの言葉をかけてくれたが、その親切の裏には夫の失踪に関わる黒いつながりがあるのではないか。何でもない会話にまでも神経を磨り減らした。混乱しきった頭の中を整理し、夫を探す手を考えるには、黒い要塞と化したこの街を離れることが先決だった。
「この街へ来たことが間違いだったわ」
テーブルの上の時計を撫でながら、淑江は今年も呟く。この十年、手掛かりを求めて歩き回った。要塞の全貌とまではいかなくとも、おおよその見当はついた。だが、立証する手立てがない。そして夫が生きている保証もない。老いが迫った身に抱えこむには重すぎる問題。もう諦めようか、何度も思うたびに、パテックフィリップの文字盤が淑江に訴えてくる。私は主人を待っているのだと。
「そうね。まだまだ頑張らなくてはね」
口直しに何か頼もうと手を挙げると、店の入り口の方から4人の親子連れが来て、淑江のテーブルの前を通り予約のプレートが置かれた席に案内されていった。
ボーイが「只今うかがいます」と淑江に声をかけて、彼らを椅子に座らせている。
誰かの誕生日なのかしら。皆身ぎれいにして、今夜を楽しもうという気分がここまで伝わってくる。あんな笑顔で夫も私もここにいた。翌日にすべてが変わってしまうなんて、これっぽっちも思わずに。明日のことなんて、何の保証もないのよ。せいぜい今夜を楽しみなさい。
そんな心の声が聞こえたかのように、女の子が淑江を振り向いた。
「おばあちゃんひとりでごはんたべてるの?」
慌てて母親が体をテーブルに向けさせ、淑江に頭を下げた。
「華奈ちゃん、よその人はいいの。失礼でしょう。ママ恥ずかしいわ」
小声で娘を叱る。
「だって、あのおばあちゃんかなたちのことみてたから、いっしょにたべたいのかなっておもったんだもん」
無邪気な子供の言葉に淑江はギクリとしつつも、頬笑みを作り
「おばあちゃんはね、もう食べ終わってしまったから、帰るところなのよ」
と声を投げかけた。
「そうなの?」
と少女は聞き返す。
「ええ、、もうお腹いっぱい。じゃあね。みんなでたくさん食べて帰ってね」
ちょうどテーブルに来たボーイに勘定を伝え、席を立った。まだ不満げに淑江を見る少女の視線を振り切るように、出口へと歩く。
あの子には本当に私の声が聞こえたのではないかしら。少しの後ろめたさと驚きで、右手に握った時計が汗で湿っていた。

2010/03/07

優しさと懐柔

今日は一日冷たい雨。昨日は啓蟄でしたが、また冬の寒さが戻ってきて、虫さんもなかなか外へ出て来れないですね。

pig今日の出来事

低気圧に弱くてゆうべから偏頭痛が治まらず。気持も不安定で、昨日は四年前の今頃に姿を消した愛猫を思い出して号泣。これはおそらく首の具合がよくない。整体協会の先生に教えていただいた方法で対処することにしました。

一月と二月に指導室に行ったのですが、二回とも同じ事を言われ同じ操法だったので、これは自分でもちゃんと手入れしないとせっかく通うのに意味がないと思ったのですね。
私は右の手首に固いところがあるので小指に力が入らないとのこと。また水平に動かすことができなので手裏剣が投げられないそう(笑) そういえば疲れてくるとお箸などをつかみ損ねてよく落とします。腕から連動して首も固く左右の弾力が違い、首と腰が真っ直ぐに繋がっていないのでいろんな弊害がでるとのこと。そういえば首がちゃんと納まっている感じがしなくて、時々ヘルニアみたいにミシッとなって怖いんですと言うと、「いわばムチ打ちですよ」と先生あっさり仰っていましたが、それはしんどいはずでした。

首が固くなると気持ちが沈んだり、弱いものを抱き込みたくなるんだそう。「本当は肉食の人を懐に入れてよしよし撫でて野菜食べさせちゃってね」って先生それはわが夫婦のこと? 怖くて聞けませんでしたけど。でも弱いものを抱き込むという言葉に、思い当たることがいくつもありました。それは懐柔するということで、優しさではなかったと思いましたね。相手を慮ることが優しさ。懐柔は自己中心的。むむう、これは首を柔らかくして改善せねば。

対処はとにかく首を温めること。濡らしてレンジで一分ほどチンしたタオルを首に当てます。そして顔を天井に平行に向けたら顎をあげて腰を伸ばす。首と腰が一直線に繋がるように。首を温めた後お風呂に入ると「こんなに気持ちがいいものなのかってくらいに、お湯が体にしみ渡りますよ」とのお話。頭が痛いのでラベンダーの精油を入れて入浴。いや~、ほんと温まりました。体調が悪いといくら入っても腰が水に浸かっているように冷えたままで、お湯からあがると体の赤くなっている部分がまだらだったりしたのですが、いやあ、今日は気持ちが良かった。気がついたら頭痛も消えていました。そして久しぶりに肩甲骨が下がった感覚。肩甲骨が下がると胸が自然と開くので肩も楽です。
頭痛はもちろんのこと、疲れた日や冷えて仕方がない日など、皆さまも試してみてください。100307_003 私のお気に入りの精油は、この「TAOASIS」シリーズ。ドイツの精油で原料が有機農法のものが多いです。ラベンダーは濃く力強い香り。他のものより甘めかも。

pig今日の一品                                                        

100307_001

地元ますだ家さんのかりんとうまんじゅう。あのかりんとうそのままの味の生地に、上品なこしあんが包まれています。揚げてあって底のカリッとした部分もgood ひとつでかりんとうとおまんじゅうの二つの味が楽しめる和菓子。今日はだんなさんが買ってきてくれました。
http://qsb.quun.net/quun_shop/index.php?code=050054

pig今日の一冊

「叱言以前」 野口晴哉 全生社

懐柔という言葉から母と子の関係を思って、この本を紹介。
子供の心理を鋭い観察眼で綴っています。
山羊の話が私は好きで、山羊に倒されたのに怒るでもなく、「山羊だからね」と言ってしまえるすごい男の子のエピソード。
http://t-shoten.com/BASE/19/108.HTM

pig連載小説「リサイクル」(10)

市内の灯りを見下ろす窓際の席で、淑江は傍らに置いたパテックフィリップの文字盤を撫でていた。今日で十年。この時計も主人が帰ることをじっと待ち続けている。
結婚記念日に夫とここで食事をした夜は昨日のことのようだ。静かに語りながら時間をかけて一皿一皿を楽しみ、この時計を見てそろそろ帰るかと満足げに笑った夫。来年もここにするかと冗談交じりで約束をした。
翌朝いつもの時間に靴べらを持つ右腕にもこの時計はあった。いってらっしゃいと背中を見送った。その6時間後に夫の勤め先に呼ばれ、上司という男から昨日付けで解雇されていたことを知った。そんな話は聞いていない、今日も普通どおりに出勤したと詰め寄ったが、誰も見かけていない、置きっぱなしの私物を勝手に片づけるわけにもいかないので引き取っていくようにと事務的な指示しか返ってこない。そして半ば投げられるように渡された市の書類には、規定に則り住宅を払い戻す旨と、精算が済んだら転出するよう手続きが記されていた。何がどうなっているのかわからず、頭が真っ白になった。
気の毒そうに小声で案内する女性社員に促され、残された夫の荷物を紙袋に詰める。几帳面な彼らしく机の中は綺麗に整頓されていた。最後の引き出しを開けた時、この時計が目に飛び込んできた。思わず声をあげそうになるのを、あわてて手で押さえる。震える手で時計をつかみ、自分のバッグへ滑り込ませた。誰にも気付かれなかっただろうか。とにかく一刻も早くここを出なければ。上司の迷惑そうな視線を幸いに、挨拶もそこそこに逃げるように職場を後にした。秋も終わりだというのに、バスに乗り家に着くまで冷たい汗がとまらなかった。もつれる足をなんとか繰り出して玄関に辿り着き、家に入ると急いで鍵を閉めた。そのままリビングへ進む。立ち止まったらもう動けなくなってしまう。ダイニングテーブルへ荷物を放り、泳ぐようにキッチンへ向かう。勢いよく出した水で汗が滴る顔を洗う。力が入らない手でコップを持ち、一気に飲み干して激しくむせった。左手で胸を叩きながらまたテーブルへと戻る。椅子に倒れこみ、手探りで引き寄せたバッグの中から時計を取り出した。震える両手で包み込む。この時計は今朝彼の腕に確かにあった。彼は今日あの席にいたのだ。もし夫でなく職場の誰かが入れたのだとしても、誰見かけていないという上司の言葉は嘘だ。夫に何かが起きたことは明らかだった。そして彼が肌身離さず、何よりも大切にしていたこの時計を置いていったことが、淑江へのメッセージだと直感した。自分の意思で行方をくらますのではない。パテックフィリップの白い文字盤は、そう淑江に告げていた。

2010/03/06

スズメと罪

朝起きたら雨。午後には上がって夕方は陽が差していました。予報よりも空の様子で天気がわかるようになりたいものです。

pig今日の出来事

時々ベランダの方からスズメの鳴き声がするのですが、家の前にあるガソリンスタンドの屋根にでもとまっているのかと思っていました。でも今日は下からではなく明らかにすぐそこで声がするので、そーっと窓に近付いて見てみたら、雨に濡れながら手すりに一匹とまっていました。お隣でお米でもあげているのかな。そういえば以前にもぱっと飛び立つお尻を見かけたこともあって、うちの花についている虫でも食べに来たのでしょうか。いずれにしても生き物が寄ってくるのはいいことなので、ちょっと嬉しい朝でした。

今まで住んだ家ではスズメを見かけると、ベランダにお米をまいて食べる様子を眺めていたりしたのですが、溝の口の住まいでちょっと大変なことになってからぴたりやめました。
最初は2,3匹だったんです、ご飯食べに来るのは。そのうち5匹くらいになって、あらお友達が増えたのねと。またちょっと増えても、あらまた仲間が来たのね、くらいに思っていました。でもある日見てしまったのです。家の前に倉庫があって屋根がちょうど目の高さだったのですが、ふと目を遣ると、屋根にびっしりスズメがいて皆こちらの様子をうかがっているのを。言葉を持たないのになぜここにお米があることを知っているのか、まず驚きました。そして明らかに期待の目で我が家を見ているのを目の当たりにして、何だかいけないことをしてしまったような気持ちになりました。少なくとも餌を待つという姿勢はおかしいだろう、と。そうさせてしまったのは私だよ、と。なんだか自然の一角を壊してしまったような罪悪感で、ちょっと怖かったのですね。
でも、心の弱い私は、米袋からこぼれたことを言い訳に、また今日お米をそっとおいてしまいました。

pig今日の一枚

100306_001 おととし漬けた4種類の梅酒の実をようやくとりだしました。ブランデー梅酒はエキスが全部出て皮だけ。黒糖はカリカリのまま。ノーマルはちょい柔らか。そしてこれは完熟梅酒の実。杏のような甘味なのでジャムにしました。お湯で割ったら温まりそうです。アルコールがめっきりダメになってしまったのですが、このくらいなら大丈夫かな。

pig今日の一冊

 

急に読みたくなって押入れから引っ張り出しました。小椋冬美が好きで全作品本棚に並べた時期もありました。彼女の作品は読んでいて疲れないのです。歌手で言うと今井美樹のような、風のように水のように体を流れていくかんじ。「静かだけれど情熱を秘めた登場人物たち」とある本の扉に書いてあって、好きなのはそういうところだったのかと納得。この本の矢野くんや「夢で逢えたら」の凍場くんのように、ちょっとひねくれた男子が好きなのです、私。

pig今日の一品

BOSE Wave music system
http://www.bose.co.jp/jp_jp?url=/promotions/entry_pages/entry_page_wms.jsp&src=OV0016WM

昔から音に神経質で(楽器とか全くできないんですけど)、音楽を聴く時は高低のバランスを細かくいじって自分に快適な音響を探していましたが、このプレーヤーはCDを入れるだけでOK。特にクラシックはひとつひとつの楽器の音が良く聞こえます。カザルスを聴くと、体の芯まで沁み渡る感じ。決して損はしない一品です。

pig連載小説「リサイクル」(9)

「疲れてる?」
絵里が左腕に絡まり甘えるように見上げた。感情が激しい分鋭い面も持つ彼女には、ふとした表情でも伝わってしまう。またやってしまった。こういう些細なことの積み重ねが絵里を不安にさせていることもわかっていた。考えるのは書斎でいい。今日は華奈の誕生日だ。恭介はそう自分を戒めた。
「いや、ちょっと仕事のことを考えていた。悪い、気にするな」
「何かあったの?」
「大したことじゃないんだ。今度の健康診断の日程をそろそろ決めなくちゃいけなくて」
「もうそんな時期? 何だか季節があっという間に過ぎていくわ」
「先のことばかり見ていると余計そう感じるよ」
「そうね。子供達の行事に追われてると、本当に一年が早いもの」
そういえば、と絵里は腕を放して「山内さんのご主人いなくなっちゃったみたいよ」
「山内さんって、子供会でよく働いてくれてる、あの若いお父さんか」
「そう。先月の例の監査で赤札出されたみたいで、それがショックだったんじゃないかって」
「しっかりした人に見えたけどな」
「奥さんすっかり憔悴しちゃって。実家のご両親が迎えに来たみたいよ」
福利厚生の面では釣りがくる程の好待遇だが、この街で勤めるには条件があった。不定期に行われる個人監査で規定に反する項目があった場合は即解雇、市からも退去するという厳しいものだ。なぜそこまで徹底するのか、分譲を申し込む際に恭介は疑問に思ったが、「それだけ街の質が高いってことじゃない。あなたなら心配ないし、働きやすい環境かもよ」との絵里の言葉に、深く考えることはしなかった。
ホテルのエントランスの前で絵里は足を止め恭介のネクタイを直し、
「あなたは大丈夫だと思うけど、気を抜かないでね」
と両手で胸をポンポンと叩いた。
「ああ、わかってるよ」
エレベーターホールから「ママー、のるよー」と華奈の声が聞こえる。
スカイエレベーターは天空の食卓へと4人を運んで行った。                

chick小説再開しました。できるだけ間を空けずに載せられるよう努めたいと思います。                  

2010/03/05

春は来たりぬ

「Spring has come」を「春は来たりぬ」と訳した人はすごい。現在完了形もズババン!っと決まって、これ以上の日本語はありません。むむぅ、大尊敬ですよ。すごいな~、すごい人ってまたさらっと言えちゃったりするんだろうな。

pig今日の出来事

雨でも出かけようと思っていましたが、ありがたいことに朝からお日様が差して、それっとばかりに洗濯機三回転させて、掃除して、シャワー浴びて出かけました。
ずっと前バスの行き先に「奥殿陣屋」というのを見かけて、地名なのかと思っていたら実際に建物があるようなので行ってみたかったのです。
バスは東岡崎駅から出ているので、いつものように川沿いを歩いて向かいました。手の届くところに桜の枝があるので、蕾ちゃんはどのくらいまで大きくなっているのか確認。
100305_001 ぷくぷくでしたhappy02 対岸の桜並木も日に日に頭が色を帯びてきて、ああ冬は終わったんだなあと実感。相変わらず風は強いですが、犬の散歩をしている人たちも足取りが軽いです。

そんなことでちょっと道草していたら、駅が見えた頃ちょうどバスが出て行くところで、次が来るまで20分。実際は到着が遅れて30分待ち。
バスに乗り込みいざ出発。途中、時間があったら寄ろうと思っていた八幡宮前を通過。ふむ、このバス停で降りればよいのね。ほんわか暖かい席でうとうと揺られること約40分。いつの間にか乗客は私一人になって終点に到着。まずは陣屋を訪問。

100305_020梁好きなので眺めているだけで落ち着きます。こういう家を仕事場にできたら最高です。
障子の向こうには雛段飾りが三体展示されていました。
100305_006 ひときわ目を引いたのがこの雛飾り。携帯なので引いて取れないのですが、この下にもあと4段あります。三人官女は上の御殿にいて、記憶にある限り下の段は皆男人形でした。他牛車などなど。お部屋に入った時は私ともう一人のおばあちゃんだけだったのですが、いつの間にか団体の人たちで埋まっていて「これが一番すごいよ!」との声が聞こえたので、混まないうちにそそくさと撮って離れました。うう、もちょっと良く撮りたかった。隣の雛飾りはとても高貴なお顔で、見ていて「ほぅcatface」っとする素敵なお人形でした。いつの時代のものなのかわからなかったのがちょっと残念。時代によってお顔って違うらしいですものね。その時の流行とかで。

それからお庭を散策。本当に気持ちがいいお天気で、団体のお客様方も良かった良かった。

100305_007 池を眺める良い場所にお食事処があって麦とろ定食に心惹かれましたが、バスの本数が多くないので時間が読めず、とにかく先を見て回ることに。
池の脇の道を登っていくと三河の歴代藩主の廟所(お墓)があり、初代真次の墓塔に三河に住まわせていただく感謝をお伝えしてきました。先を歩いていたおじさんに「どこからいらしたんですか?」と聞かれて「市内からです」と答えたところ、「良く来るんですか?」と言われて「越してきたばかりなので初めてです」と伝えたら「ああ、勉強のためにねぇ」とうなずかれて、当たらずしも遠からずですが、感心されるほど良い子じゃないので若干伏し目がちでお辞儀。 廟所の下から敷地をぐるっと降りる30分程度の散歩道がありましたが、今朝の雨で足元が悪いので、花火資料室へ。といっても空けっぱなしの小屋でしたsweat01
100305_015竹を巻いた昔の筒は江戸時代のもの。実際はこの下にもう一個台をつけて打ち上げたそうです。背の高い方は見上げる高さで3mくらいありました。左は現代の花火筒。とても軽いんですって。三河花火は有名なようで、岡崎ではいつも歩く乙川沿いで花火大会があります。名古屋市では今花火大会がないため岡崎まで見に来るそうで、帰りは駅で入場制限をするくらい人で溢れるとのこと。む~、うちの玄関からは打ち上げ花火ならばっちりなのですが、仕掛け花火は無理なのでどうしたもんか。多摩川の花火大会で、すぐ目の前で打ち上がる感動を知ったので、今年はここ岡崎で体感したい。まだ半年近くあるのでじっくり対策を練りましょう。資料室(小屋?)には尺玉を半分に切ったのものが展示してあったり、なかなか面白かったです。

次は花ぞの苑へ。紅白の梅が咲き乱れて、ああ、春が来たんだなあとまたまた実感。
100305_026  このしだれ梅はまるで蘭のような甘くて強い香り。家族で来ていた小さな女の子も(ハーフのようでとても綺麗なお顔立ちconfident)、「ママ~!またここもいいにおい~!」と叫んでいました。そうだよね~、おっきな声で言いたくなるよね~。おばちゃんも「春だ~!」と叫びたい。しだれ梅は紅白2本ずつ入れ違いに植えられていて、隣ではご夫婦がカメラに夢中。どうやらご主人はカメラ歴がく奥様は最近始めたようで、ピピッ、ピピッとカメラを鳴らして一生懸命構えてらっしゃいました。

ちょうどバスの時間なので奥殿陣屋を後に、次は伊賀八幡宮へ。池にかかる太鼓橋は今は使われていないのでぐるっと回っていくと、敷いてある玉砂利が深いのなんのって。全力で歩かないと前に進めませんでした。ナンバーワンの厚さ。うんせうんせ歩いていると、白鷺のような鳥がどこからともなく飛んできて、頭上の木の枝にとまりました。水辺でしか見たことないけれど高いところにもとまるんだと思いつつ、「こんにちわ」と言いながら下を通って、やっとこさ辿り着きました。
100305_032 大樹寺という名所もこの近くにあるのですが、そこも本殿より門が立派なんですね。ちょっとバスに乗っただけでお寺や観音様や天神様などをたくさん見かけました。歴史がある土地に住むのは初めてなので、観光気分が抜けないかんじでしたが、こういうところで私は生活しているんだなあと実感できた散策でした。

八幡宮からは徒歩で帰路へ。岡崎公園に入ると4時少し前。これは家康の舞を見ていかねば。それまでちょっとぶらぶらしようと駐車場の方を見ると100305_034電話ボックス発見。いつも真っ直ぐ歩いて行ってしまうので気がつきませんでした。あ~、電話しているところを撮ってほしい。でもひとりだし。岡崎に遊びに来た際に、どなたかお付き合いください。

からくり時計の前で舞台の幕が上がるのを待ち、今日も健気に舞う家康に拍手。ギャラリーの親子連れのママさん達がオオウケで、声に出して面白がっていました。良かったね、家康、喜んでもらえたよ。これからの季節は大勢人が来るから、寂しくないね。

龍城神社の横ではここでも団体さんがワイワイ。留学生の一団なのか国際色豊か。4時を回ってしまったので、神社と例の鳥居にはご挨拶せずに自宅に向かいます。踏切で電車を待っていると、土手にちらほら黄色いものが。近寄ってみると小さなタンポポ。いつの間に咲いていたんだろう。戻って川側の土手を見下ろすと、あらあら、あちこちに顔をのぞかせています。
100305_035 春が沢山見つかった今日、いつもは足元しか見ていないマンションの階段から目をあげたら、河津桜なのか濃いピンクの花を咲かせている木も見えました。視野が狭くなっていたことを反省。季節を敏感に感じられるのは、それだけ見えているものも広いということ。今暮らしているこの土地をちゃんと見ていなかったと反省です。市外で働いてみて、最初は遠いって言われて落ち込んでいましたが、帰り道乙川沿いの街並みを見てホッとする自分がいました。私は岡崎が好きです。大丈夫、頑張れます。改めてよろしくお願いします、家康。

pig今日のお出かけ

名鉄バス 東岡崎→奥殿陣屋(530円)  約40分
           奥殿陣屋→八幡宮前(420円   約20分
徒歩     伊賀八幡→岡崎公園       約30分

奥殿陣屋 http://home1.catvmics.ne.jp/~ops/okutono/index.htm     

伊賀八幡宮 http://伊賀八幡宮.jp/

2010/03/04

ゆで卵とリアル

せっかくの4連休なのに週末まで雨の予報rain みっちり掃除洗濯して、まだ行っていない岡崎の名所を回ろうと思っていたのですが・・・weep でも雨の景色もまた良し。明日は出かけてみようかな。

pig今日の朝ごはん

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久しぶりにパン。パスコの超熟が大好きです。生のまま(って変な表現?)でもトーストしてもそれぞれ美味しい。お弁当を持っていくようになってからゆで卵も好きになり(こちらの卵が美味しいのかも)、今朝はダブル大好きで幸せご飯でした。岡崎には養鶏所があるのでちょっと嬉しい地産地消。スーパーではほとんどが赤卵なのもまた良し。市内にある大学で育てた名古屋コーチン卵もあります。ちょっとお値段は張るけど、美味しいですよ。超熟のCMでは卵焼きのサンドですが、私はオーソドックスで。パンはやや焼きとしっかり焼きの二種類。卵にはやや焼きが合いました。しっかり焼きにはBLTがよさそう。卵のゆで時間は水から12分と決めています。タイマーが鳴ったら即火を止め水の中へ。ちょっとでも遅れたりぬるい水に入れると黄身の半熟具合に差が出てしまうので要注意。今日は手間取って若干固めになってしまいましたsweat01
黄身の甘味を楽しみたいので、先に白身だけを粗めにつぶします。マヨネーズは少なめ、塩を多めのコショウ少々。最後に黄身をざっくり混ぜて、バターを塗ったトーストへ。

ちなみにうちのだんなさんはマヨネーズと卵の組み合わせが食べられません。何か嫌な記憶があるのか、気持悪くなってしまうんですって。

コンビニや駅で売っているゆで卵って塩味が効いてて美味しいですよね。どのくらいの塩水で茹でたらいいのか試してみたことがありましたが、どうやらそういう作り方ではないよう。何か秘密の液体を注入するのでしょうか。そんなことを考えるのは食いしん坊の私くらいかと思っていたら、似た人っているものですね。だんなさんのお客様で面白いおばあちゃまがいらっしゃるのですが、その方も塩ゆで卵が好きで同じように実験してみたとのこと。ぜひ一度お会いして食べ物談議に花を咲かせたいものです。ほかにゆで卵仲間がいるとしたら、それは坂東英二さんに違いない。

pig今日の一枚

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あんまり食器を割る方ではないのですが、久々にやってしまいました。100均のグラスなんですけどね、400ミリ以上入る最近買ったばかりのお気に入り。洗った後乾かすのに、流しに吊ってある棚に置いたのがまずかった。不安定だったようであっという間に砕け散ってしまいました。でもね、なんとなく予感はあったの。なので驚くこともなく、すぐそばで割れたのに怪我もなくて良かった良かった、とひとりつぶやきながら破片を集めました。残った部分がなんだかいい形なので、ヤスリで削ってお花でも活けようかなと思います。

pig今日の一冊

用心棒日月抄 (新潮文庫) 用心棒日月抄 (新潮文庫)

著者:藤沢 周平
販売元:新潮社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

2月後半ブログを更新しなかったのは、この本にハマってシリーズ4巻を読みふけっていたからです。えへへ。短編が多い藤沢周平の作品の中で、同じ登場人物で4巻もあるものは私が知る範囲では他になく、試しにこの一冊をまず読んでみました。一話完結にはなっているものの連作なので次第に繋がりを帯び、次の一冊を買わずにはいられなくなってしまったのですね。読み終わって思ったことは、甲野善紀先生はその昔この本でいう嗅足、つまり忍びの者だったのではないかしらんという、作品とはあまり関係ない感想で。体の使い方への探求心や、基本ひとりで仕事をするけれど同朋は沢山いるところなど、私の中では重なるところがあって。
甲野先生の殺陣指導で時代劇を作ったら、良い作品ができること間違いなしなんですけれど、そういうことを企画するプロデューサーはいないのですかね。腰が全然入っていなくて高い位置のまま刀を扱う明らかに「フリ」な殺陣が多くて、せっかくそれまで面白く見ていたのに興ざめすることが多いのです。
今はリアルと感じられることが少ない。苫米地さんの言うとおり。リアリティ、言葉を換えれば臨場感とでも申しましょうか、強く訴えかけてくるものがない。自分と一体化するには何か違和感がある、そういうことばかりな気がします。
あれれ、話が逸れてしまいましたが、そういうことを踏まえて改めて藤沢周平を考えると、彼の作品が私を惹きつけてやまないのは、そこに「リアル」があるからだと思います。
そういう作品を私も書けるようになりたい。

pig今日の一品

長寿の里 もっちり よかもちくりーむ
http://www.chojyu.com/cosme/mochi/index.html

まだまだハンドケアが必要な季節。私のおススメはこのクリーム。もともと肌が弱いので自然素材の洗顔料を探していて、見つけたのがこの「長寿の里」。商品のネーミングがどれも面白くて、斎藤一人さんの銀座まるかんを思わせます。名前の通りもち米から作られたこのクリームはノビが良くてべたつかず、潤いも持続。もちもちおててになりますよ。

chick昨日紹介のアマノフーズのお味噌汁。スーパーにもひっそり置いてあります。白の地味なパッケージで目立ちませんが、気になる方はお近くのスーパーのお味噌汁またはスープのコーナーを探してみてください。

2010/03/03

桃の節句

pig今日の出来事

東岡崎駅のホーム、ベンチで本を読みながら電車を待っていると、目の前で杖をついて立っているおばさまがなにやら落ち着かない様子。足がお辛そうなのに座らないのかな、電車来るまでまだ間もあるのに、と思っていたら、おひとりで何事か確認しているふう。どうやら不安でいらっしゃるのが伝わってきたのですが、こちらからどうしました?と訊ねるのもどうしたもんかと思い、話しかけてもいいですよ的な空間を彼女との間に設けていました。そうしたら独り言の延長のように「電車来んねぇ」とパスが来たので顔をあげると、次の急行に乗りたいのだけれど前後駅には停まるのだろうかとのこと。案内板に「前後待機」との表示があったので不安に思っていらしたよう。前後に停まって、後から来る急行に抜かれるようですよとお伝えすると、一安心されていました。

その会話が終わるか終らないかに、ホームへ知り合いの方が上がってきたようで、おばさまと知人の方のノンストップトークが展開されました。愛知の方はとてもよくお話しされます。いったん話し出すと切れ目なく続きます。よく言葉が出てくると感心しきりです。 本に目を遣りながら耳に入ってきた話によると、今日は雛祭りだから雛人形を見においでとの誘いで、久しぶりに娘さんのところへ遊びに行くらしい。ああ今日は桃の節句か。(3月3日は出勤日だったので、数字だけを頭に入れて全然気がつきませんでした。季節を感じたいから二十四節気が記されたカレンダーにしたのに、とほほbearing
おばさまのそわそわは自分の乗るべき電車が正しいのかの不安と、お孫さんのところへ行く楽しさの両方だったのですね。雛人形はだんなさんの実家から贈られたのか、はたまた娘さん夫婦で購入したのか、いずれにしてもお話から察するに初めての桃の節句のようです。
駅まで迎えに来てもらうのでしょう、いつもは何分の電車に乗るからと駅で電話をするそうなのですが、いつもの公衆電話がホームの改修工事で使えなくなっていて、連絡ができないまま向かうのもご心配な様子。そわそわ要素が三つもあったのですね。それはゆっくり座ってられんね。
二人が話している間に電車が到着し、おばさまは無事前後へ向かわれたのでした。

その後の特急に乗り出勤。職場の休憩室に行くとひなあられが差し入れされていました。ほんのり甘くてサクサク軽い食感。女の子のお菓子よね。
桃の節句をきちんと感じられたのは何年ぶりでしょう。
そうそう名古屋の徳川美術館には歴史ある雛人形が展示中。敷地内には日本庭園もあるようなので、期間中でお天気が良い日に行ってみたいと思います。後日報告できれば。

pig今日の一冊

あやし (角川文庫) あやし (角川文庫)

著者:宮部 みゆき
販売元:角川書店
Amazon.co.jpで詳細を確認する

「宮部みゆきにははずれがない」というのが通説のよう。私は彼女の時代小説が好き。駅のベンチで読んでいた本も彼女の「霊験お初捕物控」。ホラーチックなのが多いので、怖い物好きの私にはたまりません。収録の「布団部屋」は秀逸です。怖いけれどどこかに心がほんのり温かくなる部分も併せもっていて、それが市井を描く時代小説にぴったり合うように思います。ただ難点をいえば、他の作品を読むうちに感じた、やはり女性の文章とだとわかってしまうところ。一文に飾りが多すぎる嫌いがあります。彼女のひととなりは存じませんが、文章から察するとちょっとシニカルで斜めに構えているような、ストレートに申せば素直じゃないのねという印象を受けました。お話はとても面白いです。どの本も本当にハズレなし。

pig今日の一品

アマノフーズのお味噌汁
http://www.amanofd.jp/

仕事から帰ったらポストにアマノフーズから春夏のカタログが届いていました。
ひゃっほうshine しばらく購入していなかったのに私のこと忘れずに岡崎まで来てくれたのね(転送届出してたからなんですけど)、と感激もひとしおhappy02

Internet Explorerを8にバージョンアップしたらアフィリエイトの貼り付けがほぼできなくなってしまいました。なのでHPで詳細見てください。

一人暮らしでなかなかお味噌汁作らないという方、お弁当タイムにもう一品ほしいという方、ぜひぜひ飲んでみてください。
特に、特にですね、なすのお味噌汁が絶品!フリーズドライなので、お湯を注ぐだけの簡単調理。なすに味がしっかりしみ込んで、なおかつ油揚げのコクも相まって、家では作れない一杯に仕上がっています。第二位は白みそ。ちょっぴり甘目でシイタケの風味が出ているのが私好み。お味噌汁をインスタントでなんて・・・と思う方こそ、ぜひぜひお試しあれ。概念がすっかり変わりますよ。

注文の箱数が多くなると割安になるので、お友達でまとめ買いするのも賢い手かも。ちなみに私もずっと前の職場のグループ購入のお誘いでこの味を知りました。

chick明日から仕事のシフトの都合で4連休。小説書きためたり、探検僕の街したり、有意義に過ごさねば。

2010/03/02

プロ意識

pig今日の出来事

今NHKのニュースを見ていたのですが、いつもに増してひどい進行なので一筆。
バンクーバーから帰国した浅田真央選手への質問が、「カナダではどこへ出かけましたか?」 「何が美味しかったですか?」「(街で)印象に残ったことは何ですか?」などなど、まるで旅行に行ってきた人への内容です。さすがに真央ちゃんも最後の質問には戸惑って(まさか街の感想とは思わないでしょう、普通)「え、オリンピックでですか?」と聞き返し、「競技が終わった後です」との返しに「閉会式です」ととても真っ当な返答をしていました。青山キャスターも元スポーツ担当とは思えないやりとりで、浅田選手の「2シーズン続けて激しい曲だったので、来シーズンは柔らかい曲をやってもいいかなと思う」というコメントに「柔らかい曲とは?」とまさかの質問返し。話すことを生業としているなら、オウム返しで聞き返すことなどできないはず。ましてやずっとスポーツ担当してたんでしょう。真央ちゃんが今までどんな曲でどんな成績を残してきたか、彼女の中に情報はないのでしょうか。

高橋大輔選手にも全く知識なく話していることがあからさまで、「次のソチについては全く考えていないけれど、まだ世界タイトルを取っていないのでそれに向けて頑張りたい」とのコメントに「具体的にはどういうことですか?」との返し。今月下旬に世界選手権があるという事前の勉強はないのでしょうか? ましてや来年の世界選手権は日本に開催招致しているのに。オリンピック以外の国際大会知らないの?と思ってしまいます。

二人はオリンピックのメダリストです。彼らに対してNHKのニュースキャスターが何の勉強もしておらず、素人のような質問を並べて失礼だと思わないのか。何より知識のない自分が恥ずかしくないのか。プロとしての自覚がなさすぎます。

別の局だったか定かではありませんが、高橋大輔選手の怪我からの復活特集のコーナーで、コメンテーターが「彼に残っていたのはスケートへの情熱だったのです!」みたいなことを今自分が発見したような勢いで言っていて、思わずテレビに「当たり前だよ!」と突っ込みを入れてしまいました。

プロだったら、今話している人がどんな人でどんなことをやっていてどんな成績を残しているのか、事前勉強は常識ではないのでしょうか。そのうえで私たちでは思いもよらないような深い話を引きだして、「ほ~、なるほどねえ」と感心するような会話を成り立たせてほしい。素人のようなキャスターばかりでがっかりです。

仮にもその仕事でお金を頂いているのなら、プロ意識を見せてほしいと思うのですよ。
ニュースに限らず今のテレビがつまらなく思えてしまうのは、何においても「この道のプロである」という自覚も自信も、何より覚悟が見えてこないからだと私は感じます。

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